最初にバンドで同期を導入しようと思った時
何から手をつけてよいのか分からなかったので
初めて同期を導入する方向けにやり方をお伝えします。
ドラマーが操作する
かつ
簡易的なセッティングにする
以上を前提として解説します!
Contents
まずは必要な機材はこちら
同期音源を作るためのもの
音源を作るためには
PCでDAWソフトを使って作るのが良いでしょう。
Windowsの方は何かしらソフトを用意する必要がありますが
(Cubase等が付属している機材を購入すればOK)
Macの方は付属のGarage Bandを使えば大丈夫
どうやって打ち込みするの?
DAWソフトだけで作ることも出来ますが、
ポチポチ入力していくのは非常にめんどくさいので
入力がかんたんに出来るように
MIDIキーボードも用意したほうが良いです。
キーボードからドラムの音までこれでイケますし、ベロシティ(強弱)も入力されます。
片手入力なら鍵盤数が少なくても良いですし
両手弾きが出来るなら、鍵盤数が49〜61くらい有ったほうが便利
キーボードでこんな感じで入力出来ます。
MIDIキーボードでデータを入力して
PCのDAWソフトのソフトシンセ(内蔵音源)を鳴らしていきます。
MIDIのデータは音の長さや強弱のデータ
そのデータを何の音で鳴らすかをソフトシンセで選択します。
手弾きで間違えても、
ピアノロールの演奏情報をマウスでイジってあげれば
音程や長さを調節出来ます。
例えばピアノで作っても、オルガンやオーケストラに後から変更が可能です。
打ち込みじゃない音はどうするの?
DAWソフトのソフトシンセ(内蔵音源)だけで事足りれば問題ないですが、
ギターを弾いて、録音しておきたい
コーラスを歌って、録音しておきたい
などレコーディングをするならPCと楽器やマイクを接続する
オーディオインターフェースが必要です。
SteinbergのUR22Cは
DAWソフトのCubase AIが付属します。


ZOOM R8 マルチトラックレコーダーなら
Cubase LEがついてくるのと


オーディオインターフェースにもミキサー代わりにもなりますし、
R8はMTRなので、中に完成した音源を入れてあげれば
これ1台で再生する機材まで揃います。
オーディオインターフェースでPCに録音した楽器の音は
MIDIではなく、オーディオファイルになるので
エフェクターを掛ける事はできますが、
ピアノの音をオルガンに換えることは出来ません。
マイクはどうする
MIDIで打ち込むだけなら特に必要はないです。
生の音を録音するなら用意しましょう。
マイクは何も持っていなければ SHURE SM58か SM57で良いでしょう。
既にダイナミックマイクを持っているのであれば
コンデンサーマイクを買ってみるのも面白いかもしれません。
リハやライブのときにも使えますし(詳しくは後述)




ここまでで音源を作ることが出来るようになりました。
あとはドラマーが聞くクリックと外音に分ける
の2点が出来れば良いのです。
曲ができたら、再生しやすくしよう
作った音源を左右どちらかにPANを振り切ります。(以降右とします)
クリック音を左にPANを振り切ります。

この状態で音源をWAVやMP3に書き出しします。
書き出したファイルを再生出来れば良いので
iPodやiPhoneやAndroidのスマホや
タブレットなどに入れます。
PCのまま出力することも出来ますが、
ライブで使うのに転換の事を考えると
手軽に出来るような状態のほうが使いやすいと思います。
ZOOMのR8ならMTRなので中に音源を入れて再生できます。
作った音源を鳴らしながら演奏する
左にクリック、右に同期音源のデータが
作成できました。
データを入れた端末ををミキサーに接続します。
MACKIE ( マッキー ) / MIX5 アナログミキサー コンパクト
接続は↓な感じで

接続するときはステレオミニ-フォンx2のケーブルで
audio technica ( オーディオテクニカ ) / ATL462A/1.5

UGREEN オーディオケーブル 3.5mm to 6.35mm 変換ステレオミニプラグ 2分配

白が左なので
白をCH1 に
赤をCH2 に入れます。
これでCH1がクリック CH2が音源になります。
そのままだと、クリックが外に漏れてしまうので
CH1のPANをLに振ります。
CH2の音源は聞きながら演奏したいのならそのまま
クリックだけが良いならRに振れば大丈夫です。
あとはMaster OUTのRからPAに接続すれば完成です。
クリックはPhone OUT から出力して
イヤホンで聞きます。
ただこの方法では片耳にクリック、片耳にシーケンスが聞こえる状態なので
両耳から聞きたい方はこちらを参照ください。
どんなイヤホンを使えばよいの?
クリックの音漏れを防ぐためにも
インイヤーの有線イヤホンを使うのを推奨します。
代表的なのは
SHURE ( シュアー ) / SE215-CL-A クリア


最近流行りのBluetoothはNGです。
Bluetoothは遅延があるので、
クリックを聞きながら演奏する同期には合いません。
このインイヤーのタイプは耳栓をしているようなものなので
外音が聞こえづらいです。
なので
ミキサーのチャンネルに余裕があれば
コンデンサーマイクを立てて
余りのChに入力してあげれば
リハなどでも外音が聞きやすくなります。
手元のミキサーのイコライザーで音質も調整できますし
音量も自在です。
マイク入力のCHもPANを振るのを忘れずに。
まとめ
良い音を求めれば物足りないと思いますが、
とりあえず同期を手軽にやるなら
・音を作るPC
・入力するキーボード
必要に応じ
マイク
オーディオインターフェース
で制作をして
現場には
・出力する端末(スマホなど)
・各種ケーブル
・ミキサー
必要に応じマイク
を
エフェクトボード
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / CPEC500LITE エフェクター用ケース
などにしまっておけば、かんたんに持ち出し出来ます。
予算は手持ちの機材によって変わりますが
音源を作るPCなどを除くと
ミキサーとケースとケーブルで
1万少々から始めれるかと思います。
2020.2.16追記
ミキサーを買い替えました。
多少機材のコンパクトさを犠牲にしてでも、1つ上のランクのものを使ったほうが
演奏しやすいです。
差額は2000〜3000円くらいなので十分メリットがあります!